伊藤ヒロ 高校3年生の時、
一番上の姉は短大2年生
2番目の姉は短大1年生で、
2人とも名古屋の両親のもとで生活をしながら
短大に通っていた。
前にも書いていたと思うが
2番目の姉は高校時代から少しグレて
親に対して、反抗期だった。
家にも帰らない日があったそうで、
1番上の姉が居場所を突き止めて、
親戚のおじさんと、2番目の姉のところへ行き、
帰ってくるように、説得をしに行ったそうだ。
しかもかなりの強い口調で。
僕はそのころ、家には居なかったので、
二人の姉の事など何も知らなかったが、
後になって、色々なことを一番上の姉から聞き、
ここではあまり言えないが
相当な悪いことをしていたそうだ
やがて、2番目の姉は短大を中退し、
何年か後に結婚をしたのだった。
1番上の姉は短大を卒業し、
証券会社に務めるようになった。
僕は前回も書いたように高校を卒業して、東京へ、
和菓子職人の修行に行った。
東京の和菓子屋は月2回の休みのみ。
給料は手取り55000円で、
住んでいたところは
ボロアパートの6畳に3人寝泊まりしていた。
仕事でも僕は掃除の学校を卒業したのだと、いうことで、
仕事はほとんど店番か、掃除か洗い物のみ。
僕に対して、ホントにひどい扱いだった。
1年目は洗い物で手がひび割れて、
血だらけになりながら、仕事をしていた。
そして、僕が一番下っ端だったので、
下っ端の仕事しか与えてもらえなかったのだ。
「早く、お菓子の作り方を知りたい！」
と思っていたが、工場に入って、
お菓子すらも作ることを許されなかった。
来る日も来る日も2年間、
洗い物と掃除と店番だけで、
これが修行？？？
って思っていた。
「こんな人生なにがおもしろいんだ？？？」
高校を卒業して、
人生がつまらなく、
何をどう、生きて行けば良いのかもわからなかった。
しまいには、
「どうせ僕なんか、誰の役にも立てずに死ねばいいんだ」
と思うようになった。
僕はその当時小田急線沿いのあたりに住んでいたが、
とんでもない行動を起こすことを決意したのだった。
～～～～～～～～つづく～～～～～～～～
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