伊藤ヒロ 先日の続きです。
試験当日がやってきた。
試験となると、僕はいつも緊張しっぱなしで、
本来の僕を出すことがいつもできない人間で。。。
試験内容は2日間で
プール実技、学科、プレゼンテーション、海洋実習、レスキュースキル
以上の5つのうち、3つをクリアしなければならなかった。
逆に言えば、2つ落としたら不合格なのだ。
まずは最初の試験は、
プールでの実技試験だった。
日本人7人が試験を受けていて、
試験官はオーストラリア人の女性だった。
そして一人づつ、実技試験を行っていったのだった。
僕は7人中の一番最後だった。
プール実技は間違い探しみたいな感じで、
生徒役をした人の間違いを探すのことだった。
僕は、この間違いが見つけられず、
僕だけプール実技試験を落としてしまい、
次のプレゼンテーションに挑んだ。
プレゼンテーションはまずまずの出来栄え。
この調子ですべてクリアすれば、
合格は見えてくる。
と思い、学科に挑んだ。
学科もすべて、書き終わり、
提出し、試験官が、IDCトレーニングを担当していた
日本人の先生に耳打ちし、
その日本人の先生が僕のところまで来て、
「ヒロさん、2つ落としちゃいました。今回は不合格です。」
と早々と僕は不合格が決定してしまったのだ。
今まで、みんなと一緒に、頑張ってきて、
練習の時は、絶対間違えなかったし、
完璧にスキルも学科もみんなと一緒ぐらいのレベルだったのに。。。
この瞬間、ひどく落ち込み、
1日目で不合格が確定しているのが
本当に悔しかったし、自分のの実力を
発揮できなかったことが後悔しかなかった。
仲間は優く声はかけてくれるが、
実際には明日の海洋実習に向けてのことで
必死だったので、仲間には絶対に受かってほしかったし、
僕自身は正直、不合格だから2日目はどうでもいや～と思っていた。
一方、彼女はここまで、何一つ落とさずに、
クリアーしてきたのだった。しかも高得点で。。。
なので、足を引っ張ることはできないので、
明日一日はやるならやるで、
高得点でクリアしてみせると誓って、
次の日を迎えたのだった。
～～～～～～～～～つづく～～～～～～～～～
※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。
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