『のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん』
この真言を唱えると体中に力強さを感じます。
不動明王は、仏像からもうかがえるように怖い形相が印象的です。このことに象徴されるように悪をこらしめるイメ-ジがあります。
この悪とは、自分の心の中にある弱さをこらしめていることも含まれるといわれています。悠然と難事に立ち向かう勇気や、決断力をもって迷いを断ち切る力が授かるといわれています。特に、この真言によって、出世など仕事についての願いを成就させる時に功徳を得ることができます。
また、この真言の波動は第一、第二チャクラを活性化します。7つあるチャクラは下にあるチャクラほど、『現実を生きる活力』に強い影響を与えますので強い心と健全な体を維持する上でも効果的です。
不動明王と言えば、怒っているような顔をし、背中に炎を燃やしている姿が印象的です。
なぜ、あのような怖い顔をしているのでしょうか?
なんだか罰でも当たりそうな雰囲気をかもしだしていますが、決してそのようなことはありません。
恐ろしい顔をしているのには、ちゃんとした理由があるのです。
「仏顔」という言葉もあるように、如来や菩薩など他の仏像は柔和な顔をしています。
これらの神様は優しい言葉で仏教を説きますが、中には、優しい言葉では仏教を理解できない、聞き入れない人もいます。
そのような人たちに対して憤怒し、恐ろしい形相と武器を使って強引にでも俗世の煩悩にまみれた人々を救おうとするのが、この不動明王です。