家族について4

先日の続きです。

 

長女が生まれたが、和菓子屋で食っていくには、

普通にお店を開いていても売れない時代あったらしい。

なぜならば、当時、和菓子は高級なものだったので、

お金持ちでないと買えないものだったらしい。

 

なので、父は和菓子屋と言う、プライドを捨て、

キャンディーの受注をある企業からもらい、

キャンディーを作って卸しをしたそうだ。

父にとっては、死ぬか生きるかの賭けだったらしい。

しかし、そのキャンディーが大ヒットし、

来る日も来る日もキャンディーを作っていたそうだ。

長女が生まれた年は目が回るくらい忙しかったらしい。

そうしているうちにも、

お店自体も和菓子が飛ぶように売れ始め、

一気に父も母も忙しくなったのだ。

やがて、長女が生まれて13か月後に

2人目の子供を授かったのだ。

女の子だったのだ。

僕の2番目の姉だ。

 

あまりの忙しさに父のお母さん(僕から見たらお婆さん)

が頻繁に店を手伝いに来ていたらしい。

店を手伝いにいていたお婆さんは、

「こんなに忙しいのなら、この子をあげちまいな!!!」

と言ったそうだ。

 

伊藤家は昔から、子供を養子にあげることが頻繁にあって、

子供を他の家族へあげることを何とも思っていないのだ。

母にしてみれば、自分が生んだ子供を他の人にあげるだなんて、

考えられないことだったと思う。

 

しかし、お婆さんは一度言ったら聞かない人だった。

で、たまたま父の妹さんが子供がいなかったので、

両親は、泣く泣く「預けた」そうだ。

預ける条件として、この子が幼稚園に行ける歳になったら

返して欲しいと。。。。

 

 

そして、その次の年に、

男の子、そう、僕が生まれたのだった。

 

 

よ~く考えてみると、

もし2番目の姉が『男の子』で生まれて来たら、

どうなっていたんだろう?

もちろん、後継ぎなので、

よそに預けることはしなかっただろうし、

究極の事を言えば、僕は生まれていなかったと思う。

だから、2番目の姉は後に幼稚園に上がるころに、帰ってきたのだ。

しかし、父や母にとって、最も悲しい出来事が待っていたのだった。

 

↓ 僕です。

~~~~~~~~~つづく~~~~~~~~~

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この記事を書いた人

伊藤ヒロ

伊藤ヒロ

宇宙と繋がりながら奏でるクリスタルボウル奏者。
宇宙空間を創りだすハーモニーを創造し、次元上昇へのエネルギーを増幅させ、レゾナンスによるグラビトンを起こす。