パートナーシップ19

先日の続きです。

家を飛び出て、

車に乗って、どこを走ったのか、

どこを通ったのか、全く覚えておらず、

気が動転して、

とにかくどこでも良いから車で走った。

この時僕は、

父や親戚に追われる恐怖、

捕まえられる恐怖、

暴力を振るわれる恐怖、

たくさんの恐怖が僕に襲いかかってきて、

ひとりぼっちで、寒くて車の中で、

一晩を過ごしたのだった。

朝になっても真っ暗だったので、

何が起きているのかもわからないまま、

ドアを開けようとしても開かず、

状況もわからず、とにかく寒かった。

僕がたどり着いたところは、

山の奥の方で雪深い

ところだったのだろう。

窓を開けると、びっしりと雪が覆っていたのだ。

窓からその雪をぐーでパンチしてもビクともせず、

「これは一晩で、雪が車を覆い尽くしたな」

幸いこの時、車に毛布を積んでいたのと、

エンジンをかけたらガソリンが減るので、

エンジンをかけなかったのが不幸中の幸いで、

もしこの時にエンジンをかけて寝ていたら

間違いなく一酸化中毒で死んでいて

僕はこの世に生きていないだろう。

その後僕はだんだんと酸素濃度が薄れていくのに対して、

体温も下がり、意識も朦朧とし、

もうこのまま死んでもいい。

と思うようになった。

前かがみになり、

みんなさようなら。

今までありがとう。

と、一生を終えようとするはずだった。

 

この時、なにかの拍子で

体の一部がハンドルのボタンに当たり、

僕の車のクラクションが鳴ったのだった。

あぁ~。こうゆうことか。。。

 

死に向けて僕は着実に進んでいたと思われたのだが、

クラクションが僕を生きさせようと

気持ちを変換してくれたのだった。

もう一度、彼女とやり直して

僕は共に未来を創るんじゃなかったんか???

だから家をでて、彼女と一緒に僕は生きるんじゃなかったのか?

必ず生き延びて、もう一度彼女に逢うんだ!

そして「もう一度やり直そう」と彼女に伝えたい!

そう思ったのだった。

そしてクラクションを鳴らし続けた。

何時間経ったかわからなかったが、

なにか、外から物音が聞こえ始め、

「お~い!大丈夫か!!」

と男性の声が聞こえ、

雪に埋もれた車の周りの雪を取ってもらい、

僕は助けてもらったのだった。

助けてもらった男性には、本当に感謝で、

あの時あの男性が助けてくれなかったら

僕は彼女との再会すらできていなかっただろう。

そしてその後、寄り道も何もせず、

彼女の実家へ向かったのだった。

家を出て車を走らせていた時に聞いてた音楽は

藤井フミヤのTrue Loveを聞いていた。

この曲を聞くと今でも家を飛び出したことを思い出す。

~~~~~~~~~つづく~~~~~~~~~

※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。

 

 



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この記事を書いた人

伊藤ヒロ

伊藤ヒロ

宇宙と繋がりながら奏でるクリスタルボウル奏者。
宇宙空間を創りだすハーモニーを創造し、次元上昇へのエネルギーを増幅させ、レゾナンスによるグラビトンを起こす。