先日の続きです。
家を飛び出て、
車に乗って、どこを走ったのか、
どこを通ったのか、全く覚えておらず、
気が動転して、
とにかくどこでも良いから車で走った。
この時僕は、
父や親戚に追われる恐怖、
捕まえられる恐怖、
暴力を振るわれる恐怖、
たくさんの恐怖が僕に襲いかかってきて、
ひとりぼっちで、寒くて車の中で、
一晩を過ごしたのだった。
朝になっても真っ暗だったので、
何が起きているのかもわからないまま、
ドアを開けようとしても開かず、
状況もわからず、とにかく寒かった。
僕がたどり着いたところは、
山の奥の方で雪深い
ところだったのだろう。
窓を開けると、びっしりと雪が覆っていたのだ。
窓からその雪をぐーでパンチしてもビクともせず、
「これは一晩で、雪が車を覆い尽くしたな」
幸いこの時、車に毛布を積んでいたのと、
エンジンをかけたらガソリンが減るので、
エンジンをかけなかったのが不幸中の幸いで、
もしこの時にエンジンをかけて寝ていたら
間違いなく一酸化中毒で死んでいて
僕はこの世に生きていないだろう。
その後僕はだんだんと酸素濃度が薄れていくのに対して、
体温も下がり、意識も朦朧とし、
もうこのまま死んでもいい。
と思うようになった。
前かがみになり、
みんなさようなら。
今までありがとう。
と、一生を終えようとするはずだった。
この時、なにかの拍子で
体の一部がハンドルのボタンに当たり、
僕の車のクラクションが鳴ったのだった。
あぁ~。こうゆうことか。。。
死に向けて僕は着実に進んでいたと思われたのだが、
クラクションが僕を生きさせようと
気持ちを変換してくれたのだった。
もう一度、彼女とやり直して
僕は共に未来を創るんじゃなかったんか???
だから家をでて、彼女と一緒に僕は生きるんじゃなかったのか?
必ず生き延びて、もう一度彼女に逢うんだ!
そして「もう一度やり直そう」と彼女に伝えたい!
そう思ったのだった。
そしてクラクションを鳴らし続けた。
何時間経ったかわからなかったが、
なにか、外から物音が聞こえ始め、
「お~い!大丈夫か!!」
と男性の声が聞こえ、
雪に埋もれた車の周りの雪を取ってもらい、
僕は助けてもらったのだった。
助けてもらった男性には、本当に感謝で、
あの時あの男性が助けてくれなかったら
僕は彼女との再会すらできていなかっただろう。
そしてその後、寄り道も何もせず、
彼女の実家へ向かったのだった。
家を出て車を走らせていた時に聞いてた音楽は
藤井フミヤのTrue Loveを聞いていた。
この曲を聞くと今でも家を飛び出したことを思い出す。
~~~~~~~~~つづく~~~~~~~~~
※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。
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