先日の続きです。
とにかく、命拾いをし、
彼女に逢いたい一心で、車を走らせた。
僕が雪の埋もれて一晩過ごした場所は、
どうやら岐阜の山奥で、豪雪地帯でもあった。
幸い、スタットレスタイヤを履いていたので、
雪道は走れたが、一晩の雪がかなり積もったので、
通行止めとかも多かった。
なんとか、高速道路までたどり着き、
車を西へ走らせた。
彼女への想いを、
車を走らせながら膨らませ、
4時間~5時間はかかったと思うが、
彼女の実家に到着した。
このころは携帯電話もないので
連絡もしていなかったので、
彼女にしてみれば、
僕が仕事をしているだろうと思われる時間に
家に来るなんて、考えられなかったのだろう。
彼女:「どうしたん?」
僕:「一昨日、家を出てきた。もう名古屋には帰らない」
彼女はかなり驚いていた。
そりゃそうだろう。
僕は後継ぎで店を継ぐ人間で、
離婚届を出して、離婚して
それぞれ違う人生を歩んで行こうと思っていたから。
それと彼女にも罪悪感があり、
後継ぎの僕が家を出てしまい「私の責任」
と思っていたのも事実。
僕はとりあえず、少しだけ彼女の実家でお世話になる事にし、
彼女から、こんな質問を何度かされ、
答えたのだった。
「あなたはこれから何がしたいの?」
正直、すぐには答えは出なかった。
家を出て、すぐにはそんな答えは僕にはなかったのだ。
しかし、僕にはしたいことがあったのだ!
前にも書いたが、僕には、高校の同級生が
ハワイに留学をし、心の底から羨ましかったのだ。
なので、彼女の質問に、
「僕は海外に住みたい!」と答えたのだ。
彼女:「海外に住んで何がしたいの?」
僕はこの質問にもなかなか答えが出ず、
少したってから答えたのは
僕:「ダイビングのインストラクターになりたい!」
彼女:「じゃ、それやろうよ!」
と答えてくれたのだ。
収入もない、お金もない。家も住むところもない。
どこへ行くのかも決めていない。
今思うとめちゃくちゃなことを言っていたと思うが、
後にこの経験がすごく生きていくのだった。
ちょっと整理して書くが、
この当時僕たちは30歳だったので
一番長く住めるとしたら
ニュージーランドで1年間、
「ワーキングホリデー」と言う制度を利用して、
海外で働くこともできるビザを取ることだった。
海外でのダイビングインストラクターは、
ニュージーランドに行く前に
独身の時によくお世話になった、
今でも僕のダイビングの師匠でもある、
ポール・シダさんの店でお手伝いをしながら、
インストラクターの一つ手前の
ダイブマスターまで学ばさせていただくことになり、
住むところは器材室の奥にある一室を二人で
3か月間、住まさせていただくことになったのだ。
1月10日に名古屋の実家を出て、
数か月後に、
グアム→ニュージーランドと言うルートで、
海外に出発するまで、ニュージーランドのビザや、
その他、今まで乗っていた車を
彼女のお父さんに預ける手配、
日本での色々な支払いや
書類などの手続きをし、
海外へ出発する日まで、
二人で色々と計画をし、
本当の意味での
二人だけの生活が海外で始まったのだ。
~~~~~つづく~~~~~~
※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。
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