パートナーシップ20

先日の続きです。

とにかく、命拾いをし、

彼女に逢いたい一心で、車を走らせた。

僕が雪の埋もれて一晩過ごした場所は、

どうやら岐阜の山奥で、豪雪地帯でもあった。

幸い、スタットレスタイヤを履いていたので、

雪道は走れたが、一晩の雪がかなり積もったので、

通行止めとかも多かった。

なんとか、高速道路までたどり着き、

車を西へ走らせた。

彼女への想いを、

車を走らせながら膨らませ、

4時間~5時間はかかったと思うが、

彼女の実家に到着した。

このころは携帯電話もないので

連絡もしていなかったので、

彼女にしてみれば、

僕が仕事をしているだろうと思われる時間に

家に来るなんて、考えられなかったのだろう。

彼女:「どうしたん?」

僕:「一昨日、家を出てきた。もう名古屋には帰らない」

彼女はかなり驚いていた。

そりゃそうだろう。

僕は後継ぎで店を継ぐ人間で、

離婚届を出して、離婚して

それぞれ違う人生を歩んで行こうと思っていたから。

それと彼女にも罪悪感があり、

後継ぎの僕が家を出てしまい「私の責任」

と思っていたのも事実。

僕はとりあえず、少しだけ彼女の実家でお世話になる事にし、

彼女から、こんな質問を何度かされ、

答えたのだった。

「あなたはこれから何がしたいの?」

正直、すぐには答えは出なかった。

家を出て、すぐにはそんな答えは僕にはなかったのだ。

しかし、僕にはしたいことがあったのだ!

前にも書いたが、僕には、高校の同級生が

ハワイに留学をし、心の底から羨ましかったのだ。

なので、彼女の質問に、

「僕は海外に住みたい!」と答えたのだ。

彼女:「海外に住んで何がしたいの?」

僕はこの質問にもなかなか答えが出ず、

少したってから答えたのは

僕:「ダイビングのインストラクターになりたい!」

彼女:「じゃ、それやろうよ!」

と答えてくれたのだ。

収入もない、お金もない。家も住むところもない。

どこへ行くのかも決めていない。

今思うとめちゃくちゃなことを言っていたと思うが、

後にこの経験がすごく生きていくのだった。

ちょっと整理して書くが、

この当時僕たちは30歳だったので

一番長く住めるとしたら

ニュージーランドで1年間、

「ワーキングホリデー」と言う制度を利用して、

海外で働くこともできるビザを取ることだった。

海外でのダイビングインストラクターは、

ニュージーランドに行く前に

独身の時によくお世話になった、

今でも僕のダイビングの師匠でもある、

ポール・シダさんの店でお手伝いをしながら、

インストラクターの一つ手前の

ダイブマスターまで学ばさせていただくことになり、

住むところは器材室の奥にある一室を二人で

3か月間、住まさせていただくことになったのだ。

 

1月10日に名古屋の実家を出て、

数か月後に、

グアム→ニュージーランドと言うルートで、

海外に出発するまで、ニュージーランドのビザや、

その他、今まで乗っていた車を

彼女のお父さんに預ける手配、

日本での色々な支払いや

書類などの手続きをし、

海外へ出発する日まで、

二人で色々と計画をし、

本当の意味での

二人だけの生活が海外で始まったのだ。

 

~~~~~つづく~~~~~~

 

※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。

 

 



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この記事を書いた人

伊藤ヒロ

伊藤ヒロ

宇宙と繋がりながら奏でるクリスタルボウル奏者。
宇宙空間を創りだすハーモニーを創造し、次元上昇へのエネルギーを増幅させ、レゾナンスによるグラビトンを起こす。