伊藤ヒロ 先日の続きです。
日本に帰り、仕事がなかなか決まらない状態で、
彼女の実家で数週間過ごし
義理のお姉さんが、
「岡山の方のホテルで人を募集していて、
そのホテルに関わっている人が居るよ」
と、お姉さんが僕たちに情報をくださって
近くの喫茶店にそのホテルに関わっている方と
数日後にお会いしたのだった。
お会いして、一度そのホテルを見に行くことになり、
ご紹介をしてくださる方と
一緒に岡山まで見に行ったのだった。
その時はまだそのホテルができて、
まだ2年という浅い年月だった。
建物も新しいし、ホテルの雰囲気も
素晴らしかった。
支配人やマネージャーと５名ぐらいのホテルの幹部が部屋に入ってきて、
その幹部の方々を目の前に今までのことをお話をさせていただいたのだった。
僕が、ニュージーランドのペストリーで働いていた事や、
今までの経験をお話しし、
条件等もすでに用意されており、
まず住むところは、寮の寮管理人室で、6畳２間。
キッチンは寮のキッチンを使うことで、
普通の家庭よりも広いキッチンを使わさせていただくことになった。
家賃は５万円ほどで、電気代水道代込みもちろんお風呂も付いていた。
給料も僕の中では高条件で
提示していただいたのだった。
仕事はフレンチのレストランがあり、
そこのデザートを担当で、
人数が少ないので、フレンチの料理人としても
やってほしいとの条件だった。
そのかわり、スタッフが少ないので、
拘束時間は長いということだった。
まずこのレストランで働きたい！という、
気持ちが先走ったのだった。
そして今までしてきたことが
ここで、発揮できる！と思ったのだった。
そして彼女の家に帰り、お母さんとお父さんに相談をし、
そのホテルで働きたいということを伝え、
承諾していただき、
数週間後に荷物を運び、新しい生活をするようになったのだった。
新たな生活は、海外生活とは全然違い、
かなり身体に負担をかけるかもしれない。
海外と日本では、拘束時間が全く違うので、その辺が心配だった。
そのホテルはゴルフ場が隣接されており、
お客さんはほとんどがゴルフのお客様がほとんどだった。
こうしてぼくはこのホテルのグランパテシエとして働くようになったのだ。
このホテルでの料理長はフランス人のシェフだったのだ。
オーダーもキッチンの中でもフランス語が飛び交うところで、
英語ならともかく、今度はフランス語で、頭の中は大混乱だった。
その料理長がやがてテレビに出演し、
僕もアシスタントとしてテレビに出演させてもらった時期もあったのだ。
～～～～～～～～つづく～～～～～～～～～
※この『パートナーシップ』のお話は、伊藤ヒロの実話を元に書いております。
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